長谷丹生神社

境内のご案内Detail

鳥居

・一の鳥居
鳥居は、神域の入り口を示す一種の「門」です。神域と俗界を隔てる結界(境界)にあたり、地図でも神社を表す記号として使われ、神社の象徴にあたります。当神社の形状は「神明鳥居」。昭和50年正遷宮祭事業にて、新たなコンクリート鳥居を奉納。
『古事記』の天の岩戸神話のエピソードに「常世の長鳴き鳥」を木に止まらせ鳴かせたところ、天照大御神のお出ましになってというくだりがあります。この時の止まり木が鳥居の起源で、鳥の止まり居るところであります。当神社の鳥居にも何度か夫婦の白鷺が、鳥居の上に止まっているところを目にしています。

・御旅所鳥居
コンクリート神明鳥居。

拝殿

昭和50年の正遷宮祭事業にて新築。木造銅板瓦葺入母屋造(拝殿内に御供所、神輿殿あり)。

石塔

境内に宝篋印塔作りの石塔

神額

明治31年の正遷宮祭事業にて、奉納。
先日(令和6年5月)、この時の奉納者のお孫さんにあたる方が、神戸より参拝され御年95歳のご老人でした。高齢のため拝殿の階段を上るのも介助を必要としましたが、遠方で生活されています日々、故郷の氏神様はお心にあり、本日参拝していただいたと思いますと、大変有難く感謝の一言につきます。

神通石

神様とご縁結ばれてお導きいただけます。
手を石に触れて、心を穏やかにお願い事をお伝え念じてください。

以前、来社されました方、参拝後神通石に触れてご祈願された時、ビリビリと手にパワーを感じたと言ってられました。 個人によってこんなことは色々だと思いますが、神様に繋がっていると感じながらご祈願して下さいませ。

狛犬

昔から足止めの狛犬さんと呼ばれています。
無くしたものが他の方の手元に渡らない、行方不明の方の足止め祈願、悪い難癖により周りの方に迷惑をこれ以上かけないなど、良きも悪しきも足止めをしてくれる狛犬さんです。
お参りをされて、その後、狛犬さんの足のところに願いのお紐、または、縄をかけてきつく結んでください。必ずや、近いうちにお答えを出してくださります。
お答えを頂きましたら、必ずご神前に奉告お参りして下さい。狛犬さんの足に結んだお紐を取り外してください。

以前、建設業されてる方、新しいユンボ(重機)を購入されたんですが、間もなく盗難にあいました。 捜索してもわからず、狛犬さんに願掛けをしました。 間もなく、そのユンボが中古販売店に売られる直前に押さえることができ、事件の判明と、ユンボが戻ってきました。

自祓い串

本来は、参拝者の方々を神職がお祓いできれば良いのですが、神職不在の時に、参拝者の方々自身で左右左とお祓いして下さい。

第一本殿 / 第二本殿

昭和50年の正遷宮祭事業にて新築。木造銅板瓦葺流造。
(画像右:第一本殿 画像左:第二本殿)

東摂社・末社 / 西摂社・末社

昭和50年の正遷宮祭事業にて新築。木造銅瓦葺。
(画像右:東摂社・末社 画像左:西摂社・末社)

東鈴門 / 西鈴門

■ 東鈴門(画像右):東摂社末社のご神前正面門。
■ 西鈴門(画像左):西摂社末社のご神前正面門。

恵美須神社

昭和50年の正遷宮祭事業にて新築。木造銅板瓦葺。

社務所

昭和50年の正遷宮祭事業にて新築。木造瓦葺入母屋造。

手水舎 / 餅撒き台

■ 手水舎(画像:右)
昭和50年の正遷宮祭事業にて新築。ご参拝前にお清め(禊)をして下さい。
■ 餅撒き台(画像:左)
平成7年正遷宮祭事業にて設営。御祭りの際、数人の役員が登上しお餅撒きをします。

集会所

昭和50年の正遷宮祭事業にて新築。春秋のお祭りのお餅つきの作業等に使用。木造銅瓦葺平屋。

山車舎

平成7年正遷宮祭事業にて新築。祭事で巡行する山車を安置しています。

ご神木 大銀杏

樹齢600有余年。昭和8年、県天然記念物に指定。戦後、昭和58年同じく県指定天然記念物に指定。
ご神木夫婦杉(鎮守の杜・平成10年9月台風により倒木)
幹回り10メートルを超す巨木。昭和8年、県天然記念物に指定。戦後、昭和58年同じく県指定天然記念物に指定。平成10年台風7号により倒壊。

鎮守の杜

社殿の北側は鎮守の杜です。
平成10年の台風直撃までは、県下一の幹回り10メートルを超す大きな夫婦(御神木)の他、大きな杉、檜等がありました。(昭和8年、戦後昭和53年県天然記念物に指定)
この様相は、古き『紀伊之国名所図会』に、多くの巨木あり荘厳な杜であると記述されてます(江戸末期)。古来からの鎮守の杜の姿であったと思います。

また、古来より「楮皮(ちょうひ)の杜」と伝承され、(紀伊国名所図会より)和紙の原料である「楮」に関わる歴史が残されています。
武内宿祢命(たけのうちすくね)の父である、屋主忍男武雄子心命(やぬしおしおたけおごころのみこと生没年不詳)が、この杜にて、紙漉きを伝授されたといわれています。

平成10年の台風7号が直撃し、杜全体が甚大な被害を受けました。大規模な伐木作業と新たな杜の再生事業が行われ現在に至ってます。

大杉の切り株

鎭守の杜にありましたご神木大杉の切り株です。
平成10年台風が直撃しましたが、倒木しなかったご神木です。しかし、樹木医さんにより、大きく傷んでおり危険であると診断されました。よって、惜しまれながら伐木されました。
年輪を数えますと約650近くありました。大銀杏と変わらぬ年代のものでした。伐木の時、杉の薫りが木の周辺全体を包むかのような、凄いものでした。